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春のディソナント2014年(2) [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

 5月5日に本番を迎えました。といってもお客さんはいません。合奏するだけです。1時開始で5時に終わった時には「もう終わりか、あと一時間ではなかった?」「テンポをあげてもう一度通したかったですね」「ディソナント(kv.465)は合わせられないのか?われわれはディソナント・アンサンブルだろう?」「(弦楽合奏は)オケよりずっといい」などの言葉が参加者から次々に発せられました。充実していた会だったと言えると思われます。このブログを読んでくださっている方でも参加してみたいという方はいらっしゃらないでしょうか。次回のつどいへのご参加歓迎します。

 今回は、成り行きの結果(笑)3曲を合奏しました(重い思いして会場まで10曲も譜面を持参したのに!:笑)。曲数を絞ってやると、弾けるようになる部分も出てくる反面、弾けないので「ここをきちんと弾けるようになりたい、キチンと弾けないのが悔しい」という部分も明瞭になるのがつらいところです。わけもわからず無我夢中で弾いている方が、実は能天気で気楽かもしれませんね。

 前半がレスピーギ「リュートのための古代舞曲とアリア第3組曲」なんと全曲。終曲のパッサカリアも、あの難しい曲をほぼ曲想に沿ったテンポで弾きました。一応曲の形になったのがすばらしい。

 後半は2曲。、まず「日本の四季」。4曲メドレーで、その中に内村直也作詞中田喜直の「雪の降る街へ」が入っています。私が米沢に旅行した話をしたら、「あの曲の雪の降る街は米沢だという説がある」とのこと。そこから「日本の四季」を通すことになりました。次にモーツァルトが16歳第2回イタリア旅行の途上、ミラノで作った6曲のセットから「弦楽四重奏曲変ロ長調Kv.159」。これは「ディヴェルティメント」として弦楽合奏で演奏されることもあり、ヴィナー・ゾリステンの録音を私は持っています。第2楽章がト短調4分の3拍子

 コンマス席に鎌田浩史氏。アーティキュレーションの指摘が今回は多く、くさびがついた音符を生かすために弓を撥ねることに何回か触れられました。

 細かいパセージでの指弓を実際に示されてみんなが圧倒されると見るやとパールマンの大きな手での指弓の話で笑わせてみんなの緊張をとる運び方はさすがです。

 音階練習の指摘という辛口の注意も。それに関連して、SPレコード時代往年の名カルテット、レナー四重奏団によるカルテットの教則本があること(ネットで検索してもいまのところ見つけられないので、これは企業秘密にしておいた方が良かったかも・・・)や、ボロディン四重奏団がリハーサルで曲をやらずに音階練習ばかりをひたすら繰り返しやっていた話などなど、専門家の話は重みと面白みがあります。

こういう基本的な注意はリズムの面でもあって、kv.159第1楽章に出てくるロンバルディア風のリズム(十六分音符と符点八分音符の組み合わせ・タラーと歌えるかな。セレナータノットゥルナのメヌエット楽章のテーマが子のリズム)符点八分音符の方がダラーと伸びてしまい、十六分音符の方が短くなりすぎて、どんどんテンポが速くなってしまいます。これをか拍子を意識してちっと弾く。聴きあうことで、合奏団のみんなが同じリズム・テンポをとれます。すると音色の透明感も増して、音が変わってきます。快いです。
 今回の参加者はチェロに理系女子チェリストがお二人。このお二人はよく楽器を鳴らされて、合奏をよく支えてくださいました。、ヴィオラにハール・シューリヒト氏、手術後の体力回復期をおしての参加です。第1ヴァイオリンに鎌田先生、打ち上げでの話が猛烈に面白かった高麗仙人氏、アンネ・ゾフィー・・ムカー氏(途中で体調を崩されたのが心配です・よくなられましたか?)。第2ヴァイオリンに遠路横須賀からクロ・ピクトベア氏・皆さんに魅力的なブログを読んでいただきたい、くまくんの手仕事氏。そしてケリー・ジョーソン、別名・軽米霧(かるの・こめぎり)。

 打ち上げが楽しくて、これもあっというまの3時間でした。一橋学園の招来川采館で四川料理。五行思想と調理、鉄道談義、オリーブオイルの効用、ネットリテラシー、断捨離、大塚紀夫氏の楽器やストラディバリ讃美(今回は5本そろいました)などなど談論風発でした。皆さん知的レベル高くて!

 次回が楽しみですし、定期的な会合に発展出ればいいのですが、皆さん所属団体をお持ちだったり、体調が許さなかったり、お仕事の都合がつけづらかったりと、この連休中と夏休み中くらいしか集まれないのかもしれません。楽しい体験をすると、欲が出ます。この欲望を手掛かりに、近いうちに次回の集まりを持ちたいと思ったことでした。煩悩が一つ増えたにすぎないかな?、

 

2014年春のディソナント(1)基本が大事 [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

 5月5日に市の公民館ホールこけら落としをした(今から34年前!)楽団であるディソナント・アンサンブルにつどった人たちが同窓会的に集まって合奏するので、私は第2ヴァイオリンの頭を弾くつもり。しかし数日弾いてみても弾けないというか、頭の中のイメージとあまりに違う音が大塚紀夫さん作の名器から出ているので、今日、鎌田浩史先生のところへ押しかけレッスンに行ってきた。

 今回のコンセプトは「自由に気ままに各自がやりたい曲を持ち寄って楽しく合奏」である。私にとっては、これは恐怖の体験となる予感が強い。つまりは初見大会ではないか?!

そこで各自の希望を寄せてもらうことにしたが、演奏希望の曲として、レスピーギの「リュートのための古代舞曲とアリア・組曲第3番」が寄せられた。難しい!

 パッサカリアでの重音の弾き方を指導していただいていることろで、次のレッスン生のお嬢さんが見えて、タイムアウト。手のひらをすもうのつっぱりのような形にして、手首は固定。小指をつっぱって弾く。手首がふにゃふにゃすると重音があばれて決まらない。弓は立てる。駒の近くを弾く。

 先生が言われるには、「これはバロック以前の歌の曲がもとになっていますね。アリアの感じが出るといいです」

 しかし、一番難曲であろう第3組曲のレッスンには多くの時間を割けなかった。ゆびがまわらないよ~。譜面も読めないよ~。5課はどうなっちゃうんだろう。

 結局一番見ていただいたのは團伊久磨「花の街」、岡野禎一「ふるさと」、滝廉太郎「花」と、モーツァルトの弦楽四重奏曲kv.159.この「歌」の曲をたくさん見ていただいたのが結局は今日の収穫だったと言えそうだ。

 前三者では、「始まる前に弓が置かれていること」、「呼吸を吸ってから始めること」、「休止符で呼吸すること」、「長い伸ばしの音では音価分を伸ばしきるまで弓は置いておいて、音価分音を伸ばしてから弓を離す」。非常に基本的だが、自分の音を自分の耳で聴けてないことが判明、汗;

 『「花」の「のーぼり・くだりーの」の「り」と「く」の間の十六分休止符でもブレスをする』。「歌詞に変な抑揚をつけて歌わないように、旋律線の平滑な動きを弓で表すこと」。

 「ふるさと」のパート譜には4小節クレッシエンドがついて、4小節ディミヌエンドがついている。長いフレーズのなかで平滑に音を動かし、平滑に音量を上げていく。そのために「自転車のポンプをイメージしてからのの動きにつなげると良い」。自転車のポンプは面白いたとえであるが、ここを解説するのは企業秘密と思われるので、私だけが先生の指示をわかっていればよしとする。外形的には前傾姿勢を取っていくように見えるはず。

 こういう平滑さを求められるのは「花の街」でも、「花」でも同じ。歌詞の中で、「なないろのうみをこえて」の「ろ」や「み」やだけが強く惹かれるのはおかしい。ここでも弓を置いてから、呼吸をして弾く注意。

 大好きだった指揮者ハインツ・ワルベルク晩年のN響きとの演奏、いつも長く深い呼吸を伝えてくれる演奏だったのを思い出した。ブラームス・ハイドン特によかったなぁ。

 モーツァルトのKV.159。この「ミラノセット」6曲中最高傑作と言われる名曲では、先生が第1ヴァイオリンを弾いて助けていただいた。私はリズムが悪い。四分音符が長くなったり短くなったりする。

 第2楽章が「モーツァルトのト短調」アレグロで「走る悲しみ」の音楽である。ここでも音価の不正確さにがっかり。3弦にまたがる分散和音の弾き方。弓の根元で手首を硬くして文を弦にあてる角度を(上から見たときに弦と弓のなす角)が×を描くように動いてよい。弓と弦が直角では弾きづらい。往年のミルシュテインもこう弾いていたという。

 音のとり間違いについては、「(今は)どうでもよい」と。これが専門家と素人の違うところで、私などは指が回らない、譜面どおり弾けないとそこばかりに目が行ってしまう。鎌田先生の視点は、弾き始めと弾き終わり、フレーズのつくりかた、古典の曲をまずはインテンポで弾いてきっちりしたフォルムをつくることであったろう。

 つい最近、原稿を書くのに必要があって友人の学者に、ほんとに初歩的なことを尋ねてしまった。返信に「こちらも基本的なことが確かめられてよかったです」と温かい言葉が。今日のレッスンも「基本的なことを確かめ」るもので、学習者がみずからこれを確認するのは意外に難しいし、意外にやっていないことを悟らせていただいたものだった。

 江藤俊哉氏のレッスンの話、ザハール・ブロンの話、現代のヴァイオリニストの音楽のとらえ方のある点がかつての巨匠の時代と違うこと、アーノンクールの「そこまでやるか」という細かい指示を現している指揮の話などなど、練習の合間の話もものすごく刺激的で寸鉄言をいっぱい聞いた思いだった。充実した連休の一日。5日が楽しみ。

ディソナント創設メンバーと合奏 [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

8月12日。於、鹿教湯温泉鹿乃屋旅館ホール。

(1)パッヘルベルのカノン。(2)ラヴェル「逝ける王女のためのパヴァ―ヌ」。(3)バッハのアリア(管弦楽組曲第3番)。(4)團尹久磨「花の街」。(5)「日本の四季」(「花」「夏の思い出」「小さい秋見つけた」「雪の降る街を」)。(6)シューベルト「楽興の時第3番」。(7)モーツァルト「弦楽四重奏曲・第4番・ハ長調・kv.157」(8)「弦楽四重奏曲・第3番・ト長調・kv.156」(9)「アイネ・クライネ・ナハトムジークkv.525~第1楽章」

メンバー:ヴァイオリン・・・クロ・ピクトベア。ケリー・ジョーソン。
ヴィオラ;トッシー・ハール・シューリヒト。
チェロ;フリオ・イグレシヤマ

感想:久しぶりに弾く曲は初見同様の演奏結果になる。事前練習があればあるほど、心の通い合ったアンサンブルができるだろう。

 主旨は「余興で合奏」であったが、合奏が始まると真剣。よく合っているとは言い難いが、数年ぶりの顔合わせというレベルははるかに超えていた合奏であったといえよう。

 楽章の数も数えればなんと3時間弱の間に16曲も合わせたのであった。

 来年は、歌詞カードも配って、「花の街」「日本の四季」「ふるさと」を会場の人に歌ってもらうミニコンサートができるね、との声も。

 鹿乃屋旅館は、ご主人がフルーティスト、ギタリストでもあり、ロビーにはタンノイのウェストミンスター(超高品位のスピーカー)がセットされていて、真空管のアンプ4つで音を出している。宿泊客のためにほぼ毎日ミニコンサートをやっているのである。

 地方の旅館は大手旅行代理店の系列にならないと経営が立ち行かないところが増えているという。フリオ氏はこのミニコンサートに何回か出演しており、小規模家族経営で音楽の宿として特色のある鹿乃屋を応援したい気持ちが強い。今回の信州行きに参加した創設メンバーも異口同音に同感していたように思えた。

持って行ったけれど合わせなかった曲(これらを事前練習しておいて、きれいに合奏できることに意義を感じるのだが・・・)
 岡野禎一「ふるさと」、シューベルト「セレナード」、ヘンデル「ホーンパイプ」、マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」、モーツァルト「ミラノ・セット」kv.158、kv.159、kv.160、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第2~第4楽章。

ディソナントアンサンブル6・7月練習レポート [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

(1)6月26日(水)10時~12時。小金井みどりセンター。A氏、K氏、H氏、ケリー・ジョーソン参加。モーツァルト弦楽四重奏曲kv.156全曲(1時間半)。.kv.465第1楽章提示部(30分)。

(2)7月5日(金)10時~14時30分。東村山富士見公民館。M氏、S氏、F氏、ケリー・ジョーソン参加。パイプいすから床を保護するためにバスタオルなどを持参。
①初見大会(1時間)。J・S・バッハ「サラバンド」~フランス組曲第1番、「ガヴォット」~無伴奏チェロ組曲第3番。モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、シューベルト「楽興の時第3番」、「セレナード」~白鳥の歌。モーツァルト弦楽四重奏曲kv..159変ロ長調全曲。②(2時間半)「ディソナント」全曲。ラヴェル「逝ける王女のためのパヴァ―ヌ」会場日3300円。昼食休憩約1時間をとった。

ディソナント・アンサンブル5月15日練習レポート [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

ヴァイオリン1・2・チェロでの分奏的練習。

 第2楽章→第3楽章→第4楽章の順に練習箇所を決めながら行う。

 2楽章はかなり聴きあえるようになった。再現部後半が難しく、消化不良。

 第3楽章はユニゾンの音程がかなりひどい。一音ずつ音を確認しながら練習すると、確かに改善されるが、仕上げに、と、楽章全体を通して見ると、語尾に近づくにつれ、意識の統御が希薄になり音程が悪くなる。多分に集中力の問題。メンバーのコンディションが良くないのも理由のひとつ。
 トリオの後半は止まらず、ずれずに通るようになって、進歩がみられた。

 第4楽章は257小節(再現部第2主題が出てくる直前)までで時間切れ。課題は展開部の60余小節。しっかりさらってくることを確認。次々に転調する部分なので、調性のアナリーゼを各自やっておくことが望ましい。展開部に限らず、半音階で動く部分を音程正しく弾くことも課題。

 練習終了後メンバーは異口同音に「充実していたね!」。継続の力が少し見えてきたかな?

充実の「ディソナントの集い・2013春」!! [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

ハイドンセット初版表紙.jpg

 弦楽合奏団ディソナントアンサンブルにつどい・つどった音楽仲間たちが、年に一~二回集まりをもって、主にモーツァルトの曲を合奏する「ディソナントの集い」。春の「ディソナントの集い」は今年で3回目になりました。

 今日は鎌田浩史先生を迎えての公開ワークショップです。もうディソナントとは30年来のお付き合いである高麗仙人さんの合奏リードがすばらしかった!アンサンブル多摩の主力MKさん、ケリー、ピクト熊氏、くまくんの手仕事さんがヴァイオリン。トッシー・ハール・シューリヒト氏は徹夜続きの仕事でくたくたになっているところの出がけに、弓の故障が発覚!修理してからの合流。こういうことってあるんですね。オーケストラの後ろの方に楽器や弓が掛かっているのを見たことがあるでしょう?本番中の思わぬ事故に備えるためです。チェロは私が市民オケでお友達になった理科さんとサンタさんです。このおふた方が一番乗り。理科さんはがヴァントハウスSQのボウイングを見てパート譜に写してきたとのこと!すごい気迫です!3-2-1-2の編成、市民オケでの百戦錬磨の弾き手が集まった感があります。

 先生が来られる前には、ラヴェルの「逝ける王女のためのパヴァ―ヌ」とモーツァルトの弦楽四重奏曲第3番Kv.156も。テンポをかなり曲本来のものに近づけての練習となりました。

 ラヴェルは中間部g-mollの部分が難しいです。譜面の誤りを発見!チェロ・パート譜の35小節目全休止(4拍休み)のところが二分休止符が書かれているのです。23小節からのピチカートでのアルペッジョが力技であることは奏者が変わっても同じです。

 テンポが不安定な傾向はあるのですが、全曲をいくつかの部分に分ければ通ります。全体はもっとテンポが揺れる曲ですから、さらに慣れれば呼吸を聴きあったアンサンブルができるでしょう。強弱づけを明確にできるとクレッシェンドしてからmpに落とすなどの洒落た曲想の面白さも弾きあらわせるようになるとさらにいいです。テンポは譜面に示された四分音符=54をもさらに落として48くらいでやりました。

 モーツァルトの第3番の四重奏曲はきれいに通りました。第1楽章は八分音符=200でやりました。プレストの指示ですから、実際はもっと速い。第2楽章アダージョは難題だったはずですが、四分音符=42(あるいはもう少し遅い)で合わせましたら破たんなく最後まで通りました。23小節目の1拍め裏からのシンコペーションはこの曲一番の難所です。ここは合いません。取り出して練習する必要があります。第3楽章のメヌエットは四分音符=120で弾きました。これも破たんなく通りました。強弱のニュアンスがほしいことと全体が雑な感じがするのでさらに磨く必要があります。

 「本題の曲を練習する前に、レパートリーとしたい曲を毎回ざっと通す」ということで、「日本の四季」につづいてパヴァーヌとKv.156をやることになっていますが、今回、その狙い通りに運び、時間配分も30分程度ででき、これからの練習のイメージが明確になりました。

 さらに「不協和音」の2.・3・4楽章を弾いたところで90分経過、休憩です。そこに先生登場。スイーツを食べてから後半戦、「不協和音(ディソナント)」のプロ―ベです。

 第2楽章です。「いくつかの楽節のつなぎ目でほころびが見られるほかは、明るい曲想、前進間のある音楽の流れともにいいです」とのおほめの言葉。楽員は半信半疑(笑)です。ほめられて「意外」と思ったりそういう反応をとるのはディソナント・アンサンブルの結成当時からのカラーです(笑)。

 音が打点に落ちてきて反動で跳ね上がるのと同時に音が出るようにリズムを感じる。時間通りにリズムをスパッスパッと切らない、など呼吸を大切にしたとらえ方の重要性が説かれました。24小節・73小節の3拍めはやはり合いません。第1ヴァイオリンの音は三人三様です。3拍目での力の抜き方(ゆっくり吸う)と次の小節の頭への1st.ヴァイオリンからほかのパートへの「気」の送り方をさらにおけいこする必要があります。31・80小節の四分音符のフォルテもさらに合うように。90からのチェロは三拍子を丸い円でとらえるリズムに乗って、走らないで弾く。最後の最後終わりから2小節目の3拍めの裏からリタルダンド。

 第3楽章です。第1ヴァイオリンのボウイングをどうするかで試行錯誤しました。最初をダウンから入るかアップから入るか(結局、繰り返しの都合もあるので後者でいこうと)。三拍子の律義な感じが強く、リズムの曲線美や踊る人の優雅でエレガントな感じがなかなか出ません。テンポ指定がAllegroなので、四分音符=144に。今までは88で練習していました。テンポが速くなるとボウイングも考える必要が出てくるということです。

 トリオは強弱をつけることと、内声ががんばりすぎて1stヴァイオリンを消さないことに意を用いましょう。くだんのトリオ17小節以後ですが、全く問題なく破たんなく通りました。31小節目を正しく数えられるか否かでずれるかずれないかが決まります。

 いよいよ第4楽章です。この楽章を合わせるのは今回が初めて(!)です。四分音符=112~120くらいで弾きました。私は四分音符76でないと弾けません。くまくんの手仕事さんは四分音符=96でさらっていたといいます。さて弾けるか?

 提示部最後のダブルバーまで止まりません!!!!!83小節からの1Stヴァイオリンの16分音符の動きが支配できません。ここから乱れが生じてしまいます。さらえ!さらえ!先生からは「コダ―イシステムでは16分音符をティリリリ・・・・・・・・と歌う、そうすると合います。休止符もウンと休むのでなくスとかスッと休む。ウンと休むと遅れてしまう」

 しかし、後半再現部での280小節以後が難関です。ここはH(ハー・シ)の音を1でとる第4ポジションで弾くといいと薬剤師さんの指摘。シフティングを決めてさらうことって大事です。さらに269小節あたりからの内声は走らない。第1ヴァイオリンを聞いてつけてあげて、あおらない。

 ついに最後まで到着しました。それにしても292小節がAs-durではじまり、303からの経過句を経て、310小節からはDes-dur、322・323小節はG-dur、324小節で主調のハ長調にもどってくる転調のめざましいこと!天国への道を急上昇した感じすらします。そして326小節からは確信をもってジュピター的な世界が力強い音階の上下で示される。これはたいへんな音楽です。さらに331小節からは半音階で下降していきまた庁が不安定になって、さらに339小節からハ長調のドミナントへ。さらにまた不安定な傾向を示しながらコーダに突入です。ここはハ長調のトニックが支配的で、モーツァルトはリズムの崩しで大いに遊んでいます。最後の楽句は5小節!プツンと一気に終わります。
 
 予定時間を30分過ぎて終了。大変充実していました。この楽しい充実した季節練習を柱に、毎月集まれる核のメンバーが四重奏で練習を重ねておく、というスタイル、これはくまくんの手仕事さんの提案ですが、きわめてうまく働いています。弦楽合奏団ディソナント・アンサンブルの今後の方向が確立された会であったともいえそうです。打ち上げの会食ではまた夏に集まろうと約しての解散となりました。

ディソナントアンサンブル4月30日練習リポート [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

 待望の四重奏のパート全員が揃っての練習、先生を迎えての練習です。

 先生がいらっしゃる前にウォーミングアップ。前回の反省を踏まえ、ディソナントの第2第3楽章をまず合わせます。
① 第2楽章13小節目からとくに15小節からが崩壊。同様に59からも崩壊。全員で一定のテンポをキープできません。先生に診ていただく課題です。
② 24小節3拍めから25小節にかけて、25小節の頭の縦の線が合いません。同様に73小節から74小節にかけて、74小節の頭が合いません。これも課題。
③ 結局自分たちだけの力では、このアンダンテ・カンタービレを崩壊せずに通すことができないままでした。

④ 第3楽章ボウイングの統一はしていません。
⑤ やはりトリオの後半が崩壊してしまいます。1拍ずれたままで曲が進行してしまいます。23小節あたりが特に難所だということが、ズレてしまったところですぐ止める練習をすることでわかってきました。

 さて、いよいよ先生を迎えて、第3楽章から本格的に練習です。
① メヌエット5小節アウフタクトからのアルベルティバスの動きで音階を上がっていくところ、「ズコズコズコ」「ドコドコドコ」と上がっていく感じになってしまっている。ここはスタカートで軽く。弓を飛ばしてもいい。7小節にある同じ音型はピアノなので、弓をつけたまま短いディタッシェで軽やかに。
② メヌエット9小節目からのフォルテの音符はすこし粘って長めに弾いてよい。エネルギーが大きいから。同様にフォルテの部分でスタスタ先に行かない。しかし、重くならないように。
③ 51小節にはいるところ、「ため」を作ってみんなでねらって入る。
④ トリオ。チェロのスラーでつながっている二つの音符をどう弾くかのイメージをはっきり持って弾く。どちらの音符に重心があるかを考える。拍の頭を丁寧に。しかも撥ねる。
⑤ トリオ後半、やはり難しい。どういう音楽かを頭に入れるとズレない。

つぎに第2楽章です。休憩なしに練習が続いています。すごいなあ。
① アインザッツが揃いません。第1ヴァイオリンのアクションの後に弓を置くアクションがあるので、指示のテンポと実際に出てくる音のテンポが違ってきてしまう。弓を置いて体を動かして(3で沈めトで上げる)指示を出す。
② 1小節目のテンポを支配しているのはファーストヴァイオリン。(確信もって合奏をリードすること)(それでも低弦とメロディーがピタリと合わない)
③ 1小節目のボウイングは全パート同じ動きに統一してテンポが合わせやすくしましょう。
④ 10小節めにフォルテがあるが、たっぷり。音価を十分に取る。
⑤ 13小節からのメロディーと低音の追いかけあいは休止符での呼吸を深くとって、急がない。(先生が棒を振ってくれたので、今回は合ったかに聴こえたが、今後の課題は自力でテンポを保てるかです)同様に58小節からの同じパターンもそう。
⑥ 24小節と73小節の3拍めは拍の後半でアクションを示してテンポの「気」を他のパートに送る。「結果オーライ」ではあるが25・74小節の頭は合う。
⑦ 24小節と73小節の3拍めの頭にある32分休止符を「無音のス」で示したり、休止符から呼吸をゆっくり吸う(吸って気をみんなに送る)。32分休符のすぐ前の八分休止符の長さが弾くたびに違っていますよ!(犯人はケリー)。
⑧ 31小節目、80小節目フォルテをしっかり置いて(長めに)、二つの音符をしっかり分離させて弾く。
⑨ 最後3小節はリタルダンドしながら弾いてもよい。

 精密な練習で、あっというまに会場を次に使う団体に明け渡す時間が来てしまいました。

 音出し開始の時間が今日は予定より5分遅れました。部屋や部屋に隣接する譜面台の置いてある倉庫がかび臭かったため換気をしましたが、それに時間を取られました。また先生への会場への道順がうまく伝わってなく、先生の会場到着が遅れてしまったのも事務方の失敗でした。

 それから、音程が悪いのにがっかりでした。第2楽章などメンバーが集まるたびに(といっても年一回とかだが)3年も弾いていて結構綺麗に弾けているつもりでいたのだけれど、先生に来ていただいて、こちらの耳も自分のごまかしをゆるさないぞ~モードにすると、自らのアラが目立って目立って・・・家に帰ってから練習して復習したのは当然です。しかし、復習ですが、GWで時間があるからこそできるんであって、なかなか時間を作るっていうのは、アマチュアはみんなその悩み抱えながら弾いていくんですが、たいへんなことではあります。なんと明日も練習です。

ディソナント・アンサンブル4月24日練習レポート(崩壊を乗り越える練習の仕方) [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

 世の中狭い、ということを素人楽隊やってるとよく感じます。
 

 おととい、ディソナント創設メンバーの一人で今はN県で音楽活動を盛んに行っているフリオ・イグレシヤマ氏から、「5月3日のワークショップに出たいと言っている人がいるよ。連絡とって!」とメール。そこで連絡を取ったところ、何と、その人雑木林さんは我らの新戦力技師氏の旧知のお友達でした。いや、35年前に大都市近郊のK市で一緒にオーケストラを立ち上げた仲間同士だというのですから、旧知の間柄なんてもんじゃないです。おまけに雑木林さん、ディソナントの創設メンバーのひとりであるコントラバスのトーンマイスターさんも御存じとのこと。

 昨日、技師氏がさっそく雑木林さんに連絡を取り、今日の練習に急きょ参加となったのです。

 お世話役のケリーとしては団の自己紹介プリントを準備したり、譜面を用意したりと、てんてこ舞いになりました。おかげて今日楽器を弾くというのに睡眠時間は5時間。ヴァイオリンの大教師レオポルト・アウワ―は弟子のマイアー・バングに「疲れた時は練習するな」と言いました。教則本に書いてある。練習は9時30分からですから教えに背く一日の始まりとなってしまいました。

 そうこうしているうちに、さっそく雑木林さんを迎えての練習となりました。雑木林さんはヴィオリストです。かなりのご高齢の方ですが矍鑠としていらして、雑木林の管理のボランティアなどをやっていらっしゃるとのこと。当然野鳥の観察にも造詣の深い(というかほとんどご専門)方です。

 技師氏が雑木林さんを呼んでくれたおかげで、2ヵ月ぶりくらいに全パートがそろいました。そうすると、モーツァルトの優美で甘いハーモニーが響いて、「ああ、モーツァルトを合わせているな。音の置き方がなんて天才的なんだろう!」と思える瞬間の連続になりました。酔いそうです。

 しかし、今日の練習はかなり惨憺たるものだったのです。ラヴェルのパヴァ―ヌも、モーツァルトのKv.156のクヮルテットも通せません。ラヴェルではrit.などの指示は無視してインテンポで弾いているはずですが、ズレてズレてついに1小節ずれて響きが崩壊します。各自が曲のどの部分ではどのパートがテンポを支配しているかを意識していく方向が必要です。これは大変難しい。指揮者を置かないスタイルがディソナント・アンサンブルでやってきたことでしたから、ディソナント・アンサンブル復活のための試練といえるかもしれません。

 次にKv.156の四重奏を合わせました。第1楽章はテンポをかなり落としてですがなんとか通りました。第2楽章がかなり重症です。これはかなり羽根がたくさんついた装飾的な音符とシンコペーションの動き、それに強弱の大きな差が曲を支配していて、感情の表出をコントロールしながら遅いテンポを維持していく必要があります。これは4分の4拍子の曲ですが16ビートでカウントしてきっちり合わせる練習をいつかしないとダメかも知れません。第3楽章のメヌエットですが、これもモティーフの提示を担当するパートに迷いがあります。曲になれれば大丈夫でしょう。しかし、トリオのト短調の部分、ここは一貫して8分音符で動いて縫い取のようになっている動きが書かれているのですが、この動きの均一感が全く出せません。パートに与えられている役割を理解して弾いていくことが大事です。この曲、よく「合わせやすい」といってアマチュアの合奏などでよく取り上げられるのですが、全然易しい曲ではなく、譜読み段階を卒業するにもじつは苦労が要るようです。(って、われわれのレベルが低いだけか・・・:苦笑)

 予定では「パヴァ―ヌ」と「Kv.156」を通すので30分のはずがすでに時間は倍経過していました。本題「不協和音」に突入です。第3楽章、テンポを落として四分音符=88で弾きました。通りましたが強弱の指示は全然守れていません。そして前回同様トリオの後半が実は崩壊してるのでしょう。混沌としています。1st.violinの音程が難しくて、ほとんど私にはムリです(汗;)

 「お~時間がないよ~」というので第1楽章突入!この難曲第1楽章にははじめての挑戦です。やはり崩壊しました。前もって、八分音符が刻まれているので、しっかりインテンポで保持すること、その八分音符をしっかり聴いて自分のパートを乗っけていくこと、さらにこの部分から「不協和音」の名前で呼ばれるようになったことからも知られるように、序奏部分では最後まで和音が解決しないこと(不思議な響きがず~っと漂う音楽であること)を十分意識して再挑戦です。やった!通りました。3年前の夏の長野合宿では合わなくて結構苦労んですが。ただ目の前の音符に反応して弾く以上の意識が必要ということでしょうか。

 第1楽章序奏が通ったのでそのままAllegroに突入です。結構速いテンポだ!提示部の終わりころまで通った。崩壊しそう!でもひるまず提示部までは弾ききるぞ~と思ったところで、リタイヤのパートが。止まった。

 時計を見ると時間です。先が思いやられる結果となりました。

 くまくんの手仕事さんは、崩壊しそうになった時に、①危ない!ズレた!と思ったパートがすぐ合奏を止めて、あいまいな部分をすぐ取り出して納得いくまで練習するのか、②危ない・落ちた!と思っても合奏を先に進めれば再び落ちたパートが合奏に復活するだろうと期待して曲を先に進めるのか、③落ちたらすぐ合奏を止めて、落ちやすいところを取り出して落ちないように練習するのか、を練習方針として明確にした方がいいという提案をされました。鋭いですね。よし、次回からそのように練習を進めよう。しかし、次回30日はこれまた全パートがそろい先生の指導を受ける練習。緊張が高まります。練習もドラマですね(笑)

ディソナントアンサンブル4月10日練習レポート [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

 このところの練習は最初の30分を「通すだけの曲」にあて、残りを「精密練習」と称して、スコア首っ引きでメトロノーム使いながらの練習にしています。

 「通すだけの曲」として今回初めて、モーツァルトの弦楽四重奏曲第3番ト長調を弾きました。ディソナント・アンサンブルの初期メンバーにとっては何回も本番にかけた曲でおなじみです。また、アマチュアの人たちが集まったときに「合わせやすい」としてよく取り上げられる曲。全曲通しただけでなく、第2楽章の第1稿がベーレンライターのパート譜についているので、それも音にしてみました。

 第2楽章第1稿は、音楽のくみたてこそ現行楽章より単純ですが、ほの暗い短調の流れるような曲想で青春の悲哀を感じさせるいい音楽です。現行楽章はより悲劇性がと感情の振幅が強くなっているといえると思います。曲が複雑に書かれていて、現行楽章は初見では通せませんでした。第1稿は初見で通せたのに、(←読む人が読めば楽団のレベルが分かってしまいますね)

 さらに、ラヴェルの「逝ける王女のためのパヴァ―ヌ」(弦楽合奏版)。FCMの譜面を使っています。これまた合いません。一定のテンポを維持するのが難しいのです。チェロ、動きが多くて大変そう。和音も新しい音がして、モーツァルトとは別な美感があります。中間のト短調の部分で破たんしました。最後の小節はフラジオレットで弾く指示ですが、これがきれいな音で響きません。私たちには、技術的にハードルが高いようです。でも合わせるの、2回目ですから、あきらめるには早すぎます(笑)。

 いよいよ、「ディソナント」です。前回は第2楽章が通りませんでした。今回は大丈夫。下降音型を意識して丁寧に弾くとインテンポが保てます。刺繍音を大事に粘るように弾くこと、和音の変化を感じながら弾くことも意識してみました。アンダンテ・カンタービレの楽章を♩=54で弾いています。このテンポが速くなってしまうと、音楽全体があおられたような感じになり、弾いている側では息苦しくなります。今後は、全部のパートが呼吸をそろえて聴きあう方向を目指すべきでしょう。

 第3楽章です。前回はこの後半まで進みませんでした。メネエット部分ではユニゾンのパッセージが多いのですが、音程はいまひとつ(いや、ふたつ・みっつ・よっつかもしれない;笑)ユニゾンがどのくらい合っているかでその合奏団のレベルが分かります。一見易しい部分をすっとばして練習している気もします。フォルテ・ピアノを指示通り弾くというのも出来ていません。課題多いです。ただ、メヌエットは止まらずに通りました。

 さて、問題の難曲、トリオです。四部音符二つがスラーでつながったモティ-フで構成されている音楽です。この後の方の音を撥ねる。難しいです。トリオの後半で第一ヴァイオリンとチェロが応答しあって音楽が進行するのですが、これが31小節あたりから応答にならず一緒に音が出るようになってしまいます。第1ヴァイオリンが難しくて、リズムを意識できなくなってしまうのです(汗)

 トリオの後半の第一ヴァイオリンはファーストポジション→サードポジション→ファーストポジション→第4ポジション→第5ポジション→第6ポジション→第7ポジション→サードポジション→ファーストポジションと移動します。とくに30小節以降が難しい。31小節では第4ポジションから半音高い第5ポジションへ。32小節ではさらにもう一つ半音上のポジションへ。33小節は減5度の下降音型でこれを正確な音程で決めるのは難しい。34小節はサードポジションですが、これを正確な右手の位置に決めるのも難しいです。また最後の5小節もしっかり数えていないとズレてしまいます。

 やれやれ難関が過ぎたと思って安心すると、メヌエットにダカーポするのを一瞬忘れ、合わなくなってしまいました。油断できません。

 こう書いてみると、モーツァルトのkv.522(ミュージカルジョーク・村の音楽家)を地で行っている練習ですね。でも楽しそうでしょう?

 
 

 

3・25ディソナントアンサンブル練習レポート [弦楽合奏団ディソナント・アンサンブル]

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 3月25日は朝から小雨で、道路は渋滞。定刻にメンバーがそろいません。

そこで、ケリーが取り出した「シュトラウス フュ― イューゲント」というベルリン(!)で出版された楽譜。くまくんの手仕事さんと、初見大会です。「トゥリッチ・トゥウラッチポルカ」と「カイザー・ヴァルス」。ピアノ伴奏と2本のヴァイオリンへの編曲ですが、2本のヴァイオリンで合わせても結構ハーモニーが楽しい。

 2本のヴァイオリンで練習ができる曲としては、モーツァルトの「教会ソナタ」(正規にはこれにバスと数字付き低音のオルガンが加わります)、アンネ・ゾフィー・ムカーさんが用意してくれたベートーヴェンの「12のドイツ舞曲集」(Woo.8)(私たちが使っているアレンジ譜ではこれにオクターブで重なるヴィオラとバスが加わります)も練習曲目にしています。もちろんチェロ氏が加わって、さすがの合奏の厚み、今日も好調でした。

 今日はモーツァルトの「ディソナント(不協和音・Kv.465)」の第3、第2楽章を練習する予定です。第3楽章のテンポ設定の目標四分音符144に置きました。しかし、まず通してみようということになったテンポは四分音符108です。なんとか通りました。この曲、トリオの後半が特に難しいです。音とりのためのフィンガリングがモチーフ(楽想のカケラ)ごとに第3ポジション、第4ポジション、第5ポジションと移動しさらに第1ポジションや第3ポジションに戻ったり、戻り方も第5ポジションから半音下がっった第3ポジションに移りさらにまた違うポジションに・・・と読んでる側ではナンノコッチャですね。ハイ。弾いてる方もデス(汗;)。

 さらに、この曲の含まれる「ハイドンセット」ではホモフォニーとポリフォニーの融合についてのいろんな実例の宝庫になっています。代表的なのは第一曲目Kv.385ト長調のフィナーレですが、単純で洗練された上品なはずのメヌエット楽章が、この「不協和音四重奏曲」ではポリフォニー頻出の複雑な楽章になっているのです。

 カノン風の動きが頻出しますから、各パートはしっかり3拍子を数えなくてはいけません。しかも拍節をずらして拍子感をなくして書かれているところもありますから、これを音楽的に弾くのは簡単ではありません。たとえば第1ヴァイオリンがモティーフを出すと一拍遅れて第2ヴァイオリンがそれに続き、低弦がさらにその次の拍から出るパッセージがたくさん出てきます。曲の最後もそういう風に書かれていて、上の3声が一拍目で完全終止しているのに、チェロが一拍遅れで入ってきて根音を弾き曲を収める。

 
 

 こういう基礎基本、アマチュアは辛いですね(笑)。ノリでリズムを感じてしまって、しっかり数えながら弾かないから合奏するとズレまくってしまいます(笑)。すると一番難しいはずのトリオの後半まで練習がなかなか進みません(笑)。だいぶ練習を重ねたはずの第2楽章も全く通せず、この楽章の途中で練習時間切れになってしまいました(汗;)

 ここで怖い楽員さんがいると、「ちゃんと家で個人練習してきて、完璧に弾けるようにして来なくちゃダメだよ」かな?弾けないでいると「ふがいない」ってボソッとしかし聞こえるように言ったりしてね(ハール・シューリヒト氏から聞いた実話)。いろんなアマオケにそういう「性格の悪い」楽員さん、いらっしゃるようです(苦笑)

 しかし、昨日、ヴィオラで練習に出席した市民オケの練習で。やっぱり弾けないところがあって「さらってきます」って私が言いましたら、指揮者の先生は「いや、さらわないでいいの。みんなと合わせているうちに弾けるようになるんですよ。そうすればいい」って(笑)。人間が大きい(笑)。ディソナントも基本この寛容主義です(笑)。

 ここで、くまくんの手仕事さん「合奏をしていると、トップの上手な人に合わせる癖がついてしまう気がする。カルテットでは他のパートや全体の曲の運びが聴けて、聴きあいながらのアンサンブルができてたまらない。少人数の練習、いいですね。」鋭いですね!聴きあうこと小編成の室内楽の醍醐味ですよね。

 再び拍子感をあいまいに書かれているという点に戻れば、トリオで4度・3度と四分音符で連続的に上昇していくモティーフがあるのですが、ここも第1拍目にアクセントがない。3拍目に非和声音が含まれていて緊張が強く、1拍目は和声的に解決しています。そして1拍目は跳ねる様に弾く(重いアクセントで弾いてはいけない)

 これら点をいちいちていねいに見て、意識しながら弾くと、かなり音楽的に美しく鳴り響くようになっていきます(そういう気がするだけ?笑)

 そうそう、美しく響くといえば、これも昨日の市民オケでの指揮者の先生の話。先生はウィーンに留学されていたのですが、かつての名コンマス、ゲアハルト・ヘッツェル氏が演奏会のステージの上でコントラバスのチューニングに何回も駄目だしをしていたとか、セルジュ・チェリビダッケがミュンヘンフィルの監督だった時代、コンマスが弦楽器各パートの前まで出張し、チューニングを徹底的にやっていた(これは私もサントリーホールで目の当たりにしました)。モーツァルトは音程が合っているだけで、音の置き方がきれいに響くように書かれているので美しい演奏になるというのです。今日の練習ではチューニングにも時間をかけました。

 基礎基本を鍛える。アマチュアはなかなか楽器に触れる時間を作れません。仲間が会えば曲をたくさん弾きたくなる。しかし、今日のようなブラッシュアップ練習、やはり大事です。2時間ほとんど休みなしで一気に練習しました。廊下で聴いていた、会場を次に使う団体の方々から「きれいな音色で癒されました」と声をかけていだいたり、障害者の作業所で働いているお嬢さんから「これ何の楽器?」と声をかけられたり。福祉センターでの練習もいいものでした。
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