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手拍子は遅れる [音楽鑑賞]

 昨日、フジテレビでフィギュアスケート世界選手権のライヴ中継を放送していました。息をのむ展開でしたね。浅田真央選手が完璧に近い演技で美しく氷上を滑り、ジャンプし、回転しました。

 浅田選手が選んだ曲がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第1楽章でした。序奏が終わって、いよいよ第一主題が提示されるあたりからすでにさいたまスーパーアリーナの雰囲気は高揚し、観客席からはせきを切ったように手拍子が起こります。浅田選手の演技は山場を迎えクライマックスに向かい、集中力が一段と高まった雰囲気が画面越しに伝わってきます。

 浅田選手の滑りは、またその練習は、音楽のテンポ感・リズム感に合わせて行われてきたでしょう。

 画面には、音楽に乗って滑って行こうとする浅田選手の体からの放射が映し出されたように思いました。リンクをあえて大きく滑るのもその表れのように見えました。

 なぜ、そう見えたか。それは音楽の拍子でのビート(リズムの打点)と拍手がどんどんずれていくからなのです。会場に流れてくる音に合わせて拍手をすると必ず、拍手の方が送れるのですね。さいたまスーパーアリーナでの手拍子の音が出る瞬間は、そう、ずれておらず、たぶん会場の一体感がそうさせるのでしょう。しかし、ラフマニノフの音楽とはずれている、音楽が刻むビートより遅れているのです。今回に限らず、だいたいの場合、遅れるものなんですね。

 だからウィーン・フィルのニュー・イヤーコンサートでは指揮者が客席を振り返って、指揮したり、手拍子のゼスチャーを送ったりする光景が見られるのです。

 浅田選手としてみれば、会場からの拍手は嬉しい、ありがたい、勇気づけられるものであった反面、運動とのズレもあった。それが滑りにくさにならないところが、頂点を極めた人のすごさなのでしょうね。しかし、私は老婆心(私は男だが、老婆心の語を使うのは正しいのか?)からズレがマイナスにならないかと心配になってしまったのでした。

 音楽に合わせた手拍子は、ずれて遅れます。音楽がどんどん遅くなっていき、ついには止まってしまう場合も。ずれないためには手拍子が音楽を指揮するように次の動きを導くように拍手することが大事です。

時は流れる川の流れのように~B4版ファックスは古い [教育]

 携帯電話の登録件数は固定電話の登録件数より多いことは知っていますね。

 今日、東京新宿のヤマダ電機に行きました。当然、固定電話機の売り場より、携帯電話の登録や購入をする売り場の方が広くなっていました。かたや、3階の1コーナー、かたや2階全部、かたやメーカーの説明院の人などいない、かたやヤマダ電機の店員さんだけでなくメーカーの説明員さんもいます。

 今日出かけた目的は、だいぶ古くなって、コードがむき出しになったり、うまく紙送りをしてくれず、後ろのカバーが外れやすくもなっているFAXを新しいものに買い替えようということです。たぶんもう20年くらい使ったんじゃないかな。NECの機械ですが、ネットで検索しても我が家の機種は出てきません。

 ずいぶんコンパクトになり、液晶は大きく、テンキ―も大きめ、電話番号を覚えさせるワンタッチボタンも大きめで目立つ、などなどトシ食ったものにはいかにも使いやすいものがあります。子機をひとつつけるか二つ付けるかで5000円くらい値段が違います。現役のNECの機械には2つついているが、一つはあんまり使いません。

 子機は一台でもいいか。よし、これを買うか、と思ったそのとき。説明してくれた店員さんに、「これB4を送れますか?」と、すっかり忘れていて気付かなかったことを質問しました。現役のNECくんは一応B4を送れるんです。途中でやや斜めになってしまうのですが。

 店員さんの話だと、今、B4が送れるファックスはブラザー製の2機種くらいでお取り寄せ。機械本体もかなり大きく電子レンジくらいあり、価格も4万円と少し。

 ありゃりゃりゃ。お店に並んでいる機種はすべてA4対応とのことで、最近の機種はほとんどそう。私は仕事でB4版の紙を送る必要があるんですね。毎月というわけではないけれど。でもB4送れないと困る。

 とりあえず家に帰って頭冷やして考えなおすことにしました。最近の商品事情を詳しく教えてくれた店員さんに「ありがとう」を言って、帰りの電車の中では「現役NECくんをもう少しいたわりながら使っていこう。修理できるならしながらね」と意を固めました。

 最新型とは縁がない。時代はB4の時代ではなくなっている。家庭でファックスを送受信する時代でもなくなっている。携帯・スマホ・ネットの時代だ。だんだん家庭用ファックスも、かつて一時期を風靡した、かのワープロのごとく忘れ去られていくんでしょうね。時は流れる川の流れのように。

悲愴覚え書き(3)~マタチッチ・チェコフィル盤が照射するもの [音楽鑑賞]

 マタチッチ盤(スプラフォン盤1967年録音)はこの曲でのリズム・拍子の扱いがトリッキーであることをあますことなく描き出していて、目まいがしそうだ。悲愴はこんなに面白い(モティーフが、ずらしに満ちた・神出鬼没な・譜面に示された拍子とずれた部分の多い)曲なのかという高度なユーモア感覚にあふれた演奏だ。このことはあまり誰も指摘していないのではないだろうか。

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