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最優秀の受験生になるには:国語編12章 [教育]

(1)
 大手塾月例テスト偏差値60前後の現在5年生(多くの塾ではちょうど新年度が始まったありなので塾では6年生)の少年がいるとします。塾へ行かずに最上位の男子中を受験する力をつける方法を考えてみたいと思います。通っている学校は、私立の小学校で、付属の中学がなかったり、付属の中学は女子校なので男子はほとんどが受験生という首都圏では珍しくないところとしましょう。こういう学校では、塾のテキストを配布して補習授業をしているのが普通です。これに四谷大塚の通信くらぶか家庭教師を併用しているとの仮定にしておきましょう。

 性格は素直な、いわゆる地頭もよい子としておきます。これらを仮定として、駒東、麻布、筑駒などを突破するためのあと一年をどうするか、を考えてみたいと思います。
(2)
 彼がもっとも苦手なのは国語とします。大手塾の月例テストで偏差値60を割ってしまうこともあるとしておきましょう。
国語の精髄は「わかればとける」と私は考えています。文章の内容が理解できればそれにかかわる読解問題や記述問題は解けるという意味です。ですから中学受験の国語指導は要は「筆者の文脈に即して自分の言葉で(筆者のことばで理解できるものはそれでよい)理解するか」ということと私は考えています。
(3)
 超難関中学の国語入試問題は、文字数にして6000文字、つまり新聞1面分の長文が2題、50分程度で解くように作られています。30分で新聞一面半分を読み、読解問題を考えたり、設問が指定すつ場所を探したり、自分の言葉でまとめ直したりする必要があります。まず速読の力をつけることが必要です。そのために新聞を毎日最低1面読みましょう。手掛かりとしては、投書蘭からはじめるのはどうでしょう。
(4)
 冒頭(2)の主張とも重なりますが、文章を読むときには必ず辞書を傍らに置きます。わからないことばはすぐ調べるのです。さらに問題集の『語彙1800』のような受験用問題集に毎日取り組むのも有効です。特に和語の知識・語彙が小学生では経験的に弱いので意識する必要があります。またやりっ放しでなく、ときどき見直して、あやふやな語彙にはラインマーカーをつけておくなどの工夫も必要です。
(5)
 読書量、知っている文章の経験値を増やすこと。簡単に言えばちょっと背伸びをした本について読書量をうんと増やしてほしいです。好きな内容の(の大人向けの)本を一気に読んでしまった、という体験を重ねることが、入試問題への速読にもつながります。 6年生の優秀な少年少女なら岩波ジュニア新書レベルの本はどんどん読破して行けます。何を読んだらよいかわからない場合は、塾のサイトで「入試に出た本」を何冊も紹介しています。これを片っ端から読むのも一つの方法です。さらにこれに興味がともなっていれば言うこと無しです。
(6)
 今までに述べたのは毎日の基礎栄養部分です。これにトレーニングが加わります。まずは知識演習です。6年当初からたとえば四谷大塚が出している『四科のまとめ』の知識編を毎日量を決めて一年がかり(12月はじめころまで)で制覇します。漢字の訓練もこのテキストを使ってやってしまいます。週に1度くらいそれまでに取り組んだ部分から問題を25題くらい抜粋して小テストをしてあげます。
(7)
 次は、読解のトレーニングです。入試の読解問題は大きく分けて、同義内容をさがすものと、原因または結果をさがすものの2タイプに分かれると私は理解しています。同義内容を探すには、問いで尋ねている部分と同じ話題の部分を探すテーマ性の把握力が必要です。また文脈の構造(形)を分析するコツを身につけることも必要と考えています。
(8)
 原因結果をさがす、というのは、大きくとらえると、場面、現在起こっている事件、今までの心情の流れが原因→現在の心情が結果、という文学的文章でよく出題されるタイプもこれにあたると言えます。しかし算数や理科の得意な子だからといって、理詰めの読解がすんなり受け入れられるほど単純なものではないのです。指導者の柔軟な対応が必要でしょう。感性的に物語文が「お話し大好き」的な感覚で受け入れられる子どもも多いのです。
(9)
 今の(7)(8)は塾に通っていれば毎週90分×2回くらい授業で扱ってくれます。そして復習をして身につける努力が課題になります。ここは受験少年にとっては試練です。しかし、この(7)(8)が入試の大半を占めるのです。冒頭から述べてきたこともすべてこの(7)(8)で花を咲かせるためのものです。そして辞書を傍らに置くこと、解らないことばはすぐ調べることです。
(10)
 さて、この(7)(8)(9)を独力でやって行く、あるいは週1一回家庭教師について勉強していくにはどうしたらよいかです。これはヴァイオリンやピアノのレッスンに通うのと似ていると考えるのが良いのではないでしょうか。つまり、家庭学習である程度(学習者が考えるなりの)の完成に近づけておくのです。先生は、語彙の練習状態や問題が解けた状態を確認します。そして、その日の課題曲(課題となる文章)を1題一緒に取り組んで、読解のしかたや、文章の分析方法を学んでもらうのです。そのさい、その日の課題文章については、必ず、意味が通るように音読しておくことを課します。先生に見せる課題が、親御さんにも見せてあげられて、親御さんが褒めてあげられるとさらにいいですね。

 読解問題の分量ですが、自学自習の分として3日で一題。一日は音読だけに充てます。3回読んでもいいです。設問は読みません。勿論解答解説を見るのもダメです。翌日に設問を解きます。答合わせは必ずします。三日目は復習と解き直しにあてます。二日目にこれが終わったら、三日目には200字詰め原稿用紙を使って、文章の要約文を作ります。はじめは大事と考えられる文章を本文から抜粋して箇条書きに書くのでもかまいません。さらて家庭教師の先生と週1回扱うとすればさらに1題。合計週に3題じっくり取り組めます。

 四谷大塚の通信くらぶを使う場合は、別途考えなくてはなりません。四谷大塚のシステムのいいところは毎週テストがあって、強い意志があれば学習をルーティーン化しやすいことと、クラス所属が月ごとに変わりますから、競争心と、努力の成果が報われた思いで自分を励ますことができます。

 教材を広げるのはあまり感心しませんから、通信くらぶをメインにするならその方向で、家庭教師の先生にも協力してもらうのがいいでしょう。

(11)
 最後にフォローについて述べます。(10)の項目で自学の三日目に述べたことと重なります。読解問題を解いて×になったところの扱いです。ノートを2段にして、下の段に正解を解答を見て頭に入れ、次に解答を見ないで書いておく。これは最優秀児童への対処として甘いかもしれませんね。知識系の他教科や算数なら「解き直しノート」の作成が絶対有効と考えますが、国語の場合は難しいです。専門家の方のアドバイスを頂けると有り難いです。
(12)
 大事なことをわすれていました。記述力の養成です。記述力は国語の力の完成段階に相当します。6年生受験生の新学期が始まった段階では、ともかく書けることをほめる、字の間違いや語彙の誤りだけにとどめることからはじめましょう。塾で使っている問題集やプリントの解答を読んで、どこがいい点かを評論させるのも自分が書くへのこやしとなると思います。

(補章)
あまり細か読解力陽性の中身を核と、結局虻蜂取らずになりそうなので、上記(7)(8)では、同じ内容(人物の見ているものと表情などもこれにふくまれます)と原因結果に絞りました。

 文脈の繋がり方として、順接・逆接・説明例示・並列添加・対比選択・転換の6通りがあること(これはよく接続後の穴埋め問題で出題されますね)、プロットの運び方として弁証法(単純化すると、正→反→合)に代表される、対比の文脈への意識や把握力を高める指導も当然考えなくてはいけませんね。
 
 こういうロジック系統の訓練がより重要なのか、記述の力の養成が重要なのかは、生徒さんの時と場合の状況によります。きめ細かい指導が大事なのは言うまでもありません。しかし、入試に向けて学力的に自立させていかないと、超難関校の突破は困難です。6年生は思春期の入り口で心身ともに大きく伸びはじめる時期です。子どもの水から伸びていく力をサポートしていくことが大事であること、指導者は肝に銘じておきたいですね。
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にくにく

私はケリーこと上村先生の同僚の者です。
上村先生は、3月21日未明にお亡くなりになりました。ここに謹んで哀悼の意を表します。
なお、上村先生の葬儀、告別式の日程が決まったとの連絡を受けました。

28日 17:00 通夜
29日
11:30 葬儀
場所は小平サポートセンター
です。
by にくにく (2015-03-24 16:46) 

ヤマヤマ

天上界はモーツァルトに吉田秀和翁 、そしてケリーが加わり音楽談義花盛り

ケリーよ やすらかに
by ヤマヤマ (2015-04-03 05:27) 

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